男子の成長がいちばん楽しい時期に…
さいたま市の小４男児殺害事件、ついに義父が逮捕されたね。
痛ましい話です…。
じぶんの息子が９歳のころを思い出して、すごくかわいいころなのに…と胸の芯が締め付けられるような気がする。成長がいちばん楽しみだったころだよ。不憫だよなぁ。残念だよなぁ。
写真を見ると、活発で明るい子だったんだろうなぁ…と想像してしまい、よけいに悲しくなります。
義父は去年の12月に再婚というから、まだ「親子」になって1年経ってなかったんだね。
ただ、籍に関してはそうでも、いつくらいからお母さんと義父との付き合いが始まってて、そこでどう親しんでいったのか、という点もありそうです。
そうだね。ちゃんと「親子」になろうと努力していなかったとは現時点では言えないわけだから。
ワイドショーでも、仲が良さそうに見えたとか、逆に母子家庭かと思ってたとか、真逆な周囲の話が紹介されてましたね。
「無職」というプレッシャー
オレがいちばん気になっているのは、義父は「無職」と報道されているところだよ。
お母さんが教員で42歳、義父が無職で32歳という再婚。
英会話の塾に通わせてたというんだから、もちろんお母さんが教員ということもあって教育熱心だったんだろう。そんな環境下で10歳下の再婚相手が無職というのは、どのような家庭環境だったのか。邪推すると、けっこういたたまれなかったんじゃないかな。義父的には。「無職」で家にいても、部屋はよく片付いていたというから、根本的な「ダメ人間」ではない気がするんだよ。
ぼくらの時代の「無職」というのは、「ダメな人間」と同義語ですけど、いまの30代前半はどうなんでしょう。
そこはわからないし、どのような「無職」なのか？もあるよね。心身の病気で休職中も、ミュージシャンや役者を目指していて仕事をしていなくても「無職」だから。
クリエイターも仕事が入ってこないと「無職」同然ですからね。商業クリエイターなんて得意先のスキャンダルとか事故とかで急に仕事がなくなったりすることはありますし。
どういう状況だったのかはわからない。10歳上のお母さんが、精神的かつ経済的なサポートをするために結婚した可能性もある。
それはあるかもしれません。
オレなんかも状況が似てなくもないから少しわかる気がするんだ。朝まで作業して昼まで寝てる。子どもが早く帰ってきたりすると、まだ寝てる父を見ることになるんだ。怠けてると子どもに思われても不思議じゃない。オレの場合は、こんな状況になったのは比較的最近で、子どもが小さかったころは勤めに出ていたから。
ちゃんと稼いでいるときもありますしね。
だけど、それでも子どもの授業料が…みたいな話になると、オレがちゃんと安定して稼げてないから！と逆上しそうになることは今でもあるんだよ。それくらい「無職」というのはプレッシャーなんだよ。
努力してても「無職」になってしまうこともある。
じぶんの努力にも自信を失ってしまったり…。その悪いサイクルに入ることもあるからね。
ジェンダーの問題もあるかも
これからワイドショーがどう報じていくか。どうも「無職」がキーになる気もします。
ワイドショーとかはほんとに価値観が古かったり浅かったりと感じることが多い。「無職」の男だからこんなことをした…みたいな論調になるのが見えてる。
観てる側のレベルに合わせてる…というか、合ってしまっている、という説もありますけどね。
オレ、ときどき半分シャレ半分マジで言うんだけど、大黒柱やめました、と。なんで男は稼いで女は家のことを…みたいな空気がいまだにあるんだろう。
それは半々な気がします。世の中も半分そうだけど、じぶんの中でもそういう固定観念がある。
強迫観念かもしれないな。オレの場合。
だから、これはジェンダーの問題にもつながる気もします。いまの世の中、なにがあるかわからない。一流大学出て大手企業に入っても破綻したり肩を叩かれたり…があるわけで、そうなるリスクをあらかじめ想定してタッグを組む感覚が必要じゃないかと。
片方がピンチのときは片方が助けに入る、と。
ぼくらの時代は、そういう感覚が弱かったから、「妻はパートで家計を支える」みたいな話になるんですよね。
東京でパートじゃ家賃やローンは払えないから、いかにパート以上のスキルが女子も必要なんだ、と教育していくか。反対に、男も無理に抱え込まないでいい、というセーフティーネットが必要だよな。
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