東電にゴネたい!
は?いやまだ何も?
あのさ、東電から『電気代払わねーなら○日に止めるぞマジで!』ってなオドシの通知がポストに入れられて。
そんな書き方じゃないでしょうに。
それ的な、ね。金がないときはあらゆる催促が目をタテにして言ってる感じあるじゃん。たかが7,000円ちょっとって思われるかもしれないが。
払えないときは払えない。
で、いよいよ『その日』が翌日、という日が来て。なにはともあれ、こーゆーことは、とりあえず交渉する。意外と世の中オニじゃない、とゆーことは、つくづく学習したし。とゆーか、配電停止予告日の翌日には少し金が工面できそうで、明日まで待ってよ!なら聞いてくれるんじゃないかと。
じゃないかと。
で、まず妻が、電話。わりとすぐ、ため息が聞こえ、ちょっと怒気を含んだ声で言うわけさ。『ダメだって…』だって。
なんだ。杓子定規に言われて引き下がったんすか。
ね。おれも、ちゃんと話せばわかってくれるだろう、と思っていたワケよ。てゆーか、この貧困を導いたのは、東電にも責任があるはずだぞ!というのもあったし。見えない恐怖感で経済の沈滞ムードを招いたじゃないか。実際、震災がらみでそのまま消滅した仕事もあるし、と。
それ、目的が『東電に文句を言う』に変わってないすか?
ま、いま思えばね。この貧乏のツライ気持ち、これを向ける矛先としてはもってこいだからね。
で?
結果、『ダメなものはダメ』だとさ。電話しながら、いろいろウワサになっていることがつぎつぎ頭に浮かび、『おめーらそんなエラそうなこと言える立場かぁ!?』とゆー感じにどんどんなってきてさ。頭に血が上って。けれど、同時に『こんな電話窓口に出る相手にグチグチ言っても仕方ないだろ』『このオバチャン?だってある意味被害者かもな』とか思っちゃってる自分もいて。
混乱してるわけっすね。
そーだよ。あげくのはてに『あーもうわかりましたよバーカ!』的に、もちろんそのまんまは言わなかったけどさ、せいいっぱいの侮蔑心を込めて電話を叩き切ったさ。
そして感じるのは不毛なことをした後悔。
そそそそそ。そーなんだよ。戦術的には、原発ネタまで持ち出したオレが、かえって混乱して自滅したし。
機械的に対応されてイラッ!
けど、『明日止めます』って話を『明後日なら入金できます』で折り合いが付かない。そのことは融通聞かなすぎじゃないでしょーか。
そう。だからこそ、『何を言うだ。おめーら独占状態で取りっぱぐれなくヒトの財布から抜いて、事故を起こして放射能漏らしてもそれは私どもの所有物じゃないとか言いやがるのはまったくどーゆー了見だ!』的に文句たれたくもなるわけだ。
取りっぱぐれもない。ディスカウントもない。
毎月、ルーティーンでヒトの財布から金を抜いていく。
こっちには他社に切り替えるすべもない。将来はナゾだけど。
まったく、オレらの仕事と真逆だよ。
羨ましいんでしょうな。深層心理はジェラシー。
むむう。なんとかして東電に罰を与えたい…とか思う憎悪の焔みたいなのもあるけど、そんなネガティブなこと考えてると魂が汚れるぜ!と思い直して生きることにするよ。
けれど、東電、たしかにヒドすぎません?いろいろと。
そう思わせるアレコレは、少なくともビンボー人の俺らにはあるわなぁ…
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