敬愛する漫画家さんが亡くなった…
あるベテラン漫画家さんの訃報がヤフーニュース経由で届いたのが9月22日の昼過ぎで。
昼飯を食うところで習慣的にスマホニュースをチェックしてたときに知ったんですか…。
じつは、何度か酒席でご一緒して、サシ呑みも一度させていただいた…それはほぼ強引に同席した感じだったけど…それだけに、ちょっと身近さを感じていたから、ショックでさ。
マンガはドラマの原作とかにもなりましたよね。
こんなにショックなのは、すごく親しくしていただいた…というのではないけど、こっちが勝手にシンパシーを感じてたからなんだろうと。いちばんマンガ読者だったころに読んでいた作家さんだったし。しかも、マンガとメディアの将来に対して、すごく問題意識をお持ちだった。その部分ではつかかるところもあって、だから逆に一目置かれる存在だったよ。
サシ呑みしたときはどんな話を?
ぜんぜん覚えてない。先生も『なんでこいつと呑んでるんだ?』的に当たり障りの無い話しかしなかったと思う。けど、さっきの“つっかかる”のと違って、サシで話すといつもにこやかにお話される感じだった。
いっしょに呑めてラッキーでしたね。
その他にも先生含め4人の漫画家さんとコンテンツ系に造詣の深い商社系の方を引き合わせて海外展開の話ができれば…と酒席を設けて、でもまぁ話はそれほど盛り上がることもなく…みたいなことがあって。それを次に先生に会ったときに謝ったら『まぁすぐには動かないからね』と言っていただいて。
そういう社会感覚を持っている方だと思ったから一番先に言い訳したんですね?
それはあるよね。すごく理詰めに考える先生だったから。
理詰めの先生だったってことは、ほかの漫画編集者の方も言ってますね。
その理詰めの感覚がとても新鮮だったんだ。広告代理店のマーケとかの話を聞いている感覚で、その点で共感できる点が多くて、だからもっと話をしたかったなぁ…。すごく悲しいです。
そういう悲しいニュースがありつつ、ちょっと関わった若手の漫画家さんの作品がドラマ化されると?
そうなんだよ。おんなじ日にやってきたんだよ。ニュース!なんかコントロールできないんかな?
『部活、好きじゃなきゃダメですか?』という作品ですかね。いずみかつきさん原作の。
いずみ先生はね、ナイスガイなんだよ。大泉学園在住なんだよ。そういう意味ではマンガの聖地にお住まいだよ。その前はタメ年の叔母と甥のラブコメ『オイ!オバサン!』を描いてて、これもよかった。
松本零士先生とコラボしたり、いろいろやってましたよね。
じつは、新作はまだ読んでないんだよね…。サッカー部の話を描く、ってのは聞いていた気がするけど。さっそく買って読んだほうがいい?
ドラマはKing&Princeのメンバーですからね。早めに行っておいたほうがいいのでは?
でも、それなりに近くで話をさせていただいた2人の漫画家さんの悲報と朗報が同時に入ってきて、むかし観た『喜びも悲しみも幾歳月』という映画を、ふと思い出したよ。しかし、K先生、もっとお話をうかがいたかったです。どうぞやすらかに。
コメント