おしゃれになったショッピングセンターで
近所のショッピングセンター…てか、以前の記事で紹介してるけど、東京都練馬区の『光が丘IMA』に、ほぼ…いや、誇張なしに毎日通っているんだけど。
さすがお買い物好き。
なんかウキウキするからね。ま、それはいいんだが、先日、ちょっとした出来事があったじゃん…。
ああ…「はじかれちゃった人」の話…。
周辺でいつも見かける…ホームレスか、それ的なおじさんは2人いるんだ。1人はダンボールもらいにスーパーに入ってくるし、1人は毎日完全に同じ服装でなにをするでもなく、ほぼ「ただ佇んでいる」んだ。
いろんな人がいますからね。
おじさんAは、基本的にわりとアクティブで、ダンボールは集めに来るし、ゴミ箱を漁ってペットボトルに残った飲みものを躊躇せずに飲むし、団地の方のゴミ集積場まで物色しにくるし。
意外にも服とかしっかり持ってるんですよね。回収車より先に回収してるんでしょうかね?
おじさんBは、ちょっとひと目を気にしてるっぽい感じもするんだ。で、最近発見したんだけど、ときどき買い物もしてるんだよ。片手で持てるくらいだけど。
おじさんCが近づいてきて
そして、先日の話だ。
初おじさんにビビった話ですね。
そう。おじさんCの登場だ。そもそもは、食材を買いに行くために、地下のKINOKUNIYAの先のベンチに座ってスマホでクックパッドを見てたんだ。ところが、2個ある長椅子の1つに座ってるおじさんが目に入った。ノーマスクの白髪髭面。70代くらいの作業服。
おしゃれな雰囲気に歓迎されないタイプ…。
見ると、荷物と一緒に1升パックの日本酒を開けてるんだが、足元がビシャビシャなわけだ。え?どした?と見ると、作業着のズボンの股間から下が濡れてるんだ。
こぼした?漏らした?
幸か不幸か、おれは鼻が利かないから臭いはわかんなかったんだ。が、まぁ、漏らしたんだろうな、って感じだった。ヤベーな。どうすっかな。と思ってたら…
思ってたら?
おじさんCと目が合って、なんか近づいてきたんだよ! 露骨にビビったよ!
やべぇ!
そしておじさんCは
なにか言いたかったんですかね?
ふつうに前を横切るとかではなくて、明らかに近づいてきたんだけど、しかし敵対する気配でもなかった気はする。でもこっちは軽く…いや、具体的にパニクってるわけだ。と見ると、視線の先に警備員っぽい人と目が合って、すんでのところで長椅子から立って警備員に助けを…
助かったんですねー
言ったわけだよ。「あのオッサン、たぶん漏らしてます」と。すると警備員もどこかのタイミングから追っていたようで「ですよね」と。
そこからはプロにおまかせして、その場から離脱できたわけですね。
それでオレが警備員と話してるうちにオレが座ってた長椅子に座ってきてさ、まるでわざわざ営業妨害するために?って感じで、そっちの椅子もビショビショにしてた。
ヤバいおじさんが悪いのか?
で、応援の警備員2号が合流して、おじさんは囲まれて説得されていたようだったわけだけど、高級で売ってるKINOKUNIYAのあたりで、ま、普通にすれば迷惑な客だと。そうは思うけど、その立場になった理由のすべてが、おじさんの責任なのかな?と。
接近されて焦ったにせよ。
最近、ちょっとドロップアウトが他人事ではないからだけど。どこで愛される流れから外れたんだろうかと。生まれた瞬間は…親に殺されない限り、大きく違いはないはずだと。こんな言い方も差別感を含んでるけど、全おじさん、けっこうな年齢で、そこまでどんな歳を重ねてきたんだろうなぁ、と。
生まれ育つ。それだけでも、たしかに当たり前ではないのかもしれないなぁ…というニュースを観ますね。
勝手だし失礼過ぎる想像だけど、そんなジジイたちは「どう死ぬか」ばかり考えてるんじゃないかなぁ。ほかにもいる。その人たちからは、どう生きるか?は伝わってこない。そりゃそうだよな、とも思う。が、そりゃそうでいいのかな? 「どう死ぬか」ばかり考えて生きることを、食い止める材料ってあるのかな?
憲法的にも、最低限の健康的で文化的な生活は保障されてた気がしますね。
おれもさ…かろうじて生きているけど、何度もヤバいときはあった。まわりに恵まれてたんだろう。けど、そんなのも“たまたま”にすぎないんじゃないか、と今では思うようになった。で、たまたま、うまくいかなかった人生ってのもあるよな、と。
メインの案件が外国の輸入品で、その国で衛生上の問題が起こって、2つ任せてもらってたブランドが一気に消滅したことありましたよね。
そう。そこそこ歳を重ねていたんで、リスクヘッジにせっせと…まぁ当社比だけどさ(笑)…取り組んでいたんだけど、驚くくらいほぼ全部うまくいかなかったよなぁ。
逆に、20代の半ばから後半は、あらゆることがうまくいってた時期がありましたよね。
そうなんだよな。それぞれ、ここが良かったのか?ここが悪かったのか?て思うことがなくはない。けど、すべて「いま思えば」だよ。
運…てことを思ってしまう。
さだまさしが、『無縁坂』って曲の中で、
♪運がいいとか 悪いとか
人はときどき 口にするけど
そういうことって たしかにあると
あなたを見ててそう思う
と歌ってたけど、ああ、そうだよなぁ…て最近はよく思う。
20〜30代とかは今で言う「意識高い系」って自負してたでしょ。
思い上がりだったよな。自分がしっかりしていれば大丈夫、なんてさ。でも、まぁ、いま気づいてよかったかもしれない。挽回できるかもしれないし、できないかもしれないけれど、迷わずにすむ部分はあるのかな。
なんか…達観しつつある時期かもしれませんね。
でも、たぶん、もう何度か揺り戻しがあるんだと思うよ。いま思うのは、この絵本だな。まだ求めてるんだな。たぶん死ぬまで求めちゃうんだろうな。
コメント