忖度と同調圧力と西野さんとワールドカップ

全敗を快く受け止めよう。いや、むしろ全敗すべきだ、と思ってたんだよね。

やっぱり勝つのは嬉しいからねぇ。

でも、本戦では、やっぱし勝ち上がってほしいけど、ほしくない気持ちもあるよね。ベスト16に。アギーレがダメになって、急遽お願いして予選突破を導いてくれて、しかも本選に向けて “ 仕込む ” 監督として有名だったわけでしょ。ハリ氏本人もそれ言ってたし。なのに開幕の直前でクビだなんて。YOUは何しにニッポンに？

失礼すぎるよね。しかも理由が『コミュニケーションに多少課題が』でしょ。多少？

一応にわかファンを30年以上続けてきたベテランにわかとしても、やっぱし今回の協会の動きは許せなかった。ぜひ全敗して一度人気も底辺に落ちるべきじゃないかと思った。思ったけど、やっぱ勝つと嬉しいからなー。

勝った人に卵ぶつけにくいもんなー。いや、ぶつけないけどさ、比喩として。

半分はね。日本的組織の中で、火中の栗を拾わされたのかもしれない。だから少しは同情するんだけど、彼もハリさんのもとで中の人だったわけでしょ。技術委員長だったっけ。

やっぱしナニかあったんじゃないか？と考えるのが自然だよね。ネタがほしいマスコミは更迭論とかをときどきぶってたけど、信用しているライターとかは否定している人っていなかったように思うんだ。まぁ有名な炎上系解説者はさかんに燃料くべてたけど。

まぁD社とK社とA社がやり玉に挙がってたけど、KB社に関しては、たぶんそんなことしないと思う。だってスーパーに張り出されていたキャンペーン用のタペストリーに井手口も出てたもん。

K社の宣伝部とは仕事でからんだことがあるけど、とても“まっとう”な印象があるんだよね。悪く言えば石橋を叩いて渡らない的な。だから、忖度オーラ出してたら、代理店も制作会社も、こんな炎上可能性ポスターつくらないってｗｗｗ

契約金とかの問題もあるんだろうけどさ、ちょっとせつなくなるから犯人探し…いや、犯人じゃないけど、それはもうやめよう。選手は悪くないからね。たぶん。

スポンサーはとてもありがたい存在で、だからこそ協会も安定して運営ができるからねー。でも、なんのためにスポンサーやってるのか、その企業それぞれの理由があるわけで、だからこそ某社には疑惑の目を向けずにいられないんだよなー。自分とこと契約している選手が活躍…いやまず出場しないと活躍しようもないわけで、それは気になるはずだし。だから接待されている席とかなんとかで悪気があるかどうかは別にして『出れるの？出れないの？』的なトークがあった可能性は大いにあるし、そこを忖度の国ジャパンは真正面から捉えて…という可能性はあるよ。

で、上が『てなことを某スポンサーが言ってて』とか口にした日にゃ、そりゃ同調圧力の国だから、なんとか原因を排除する方向に全力で動いて、誰もが “ 具体的に命ぜぬまま ” そういうことになっていた、というのはありそうだよね。

おれも広告クリエイターをさ、小さなプロダクションやフリーで続けてきたけど、やっぱし忖度力がないとダメだって感じてきた。その単語は最近知ったけど。よほどバックがデカかったり人生が博打みたいな人じゃないとスターになんかなれない。ふつうは “ 推し量ってナンボ ” でしょ。そして力のある人や多数の意見に異を唱える “ 同調圧力に屈しない ” ようなタイプは、なかなか見かけないよね。

モノゴトには両面があるんだよね。でもさ、忖度やら同調圧力みたいな単語が市民権を得て、考えることができるようになった部分もあるからなー。

けどさ、悪いけどワールドカップロシア大会が終わったら、田嶋会長には辞めてもらわなくちゃダメだな。